花火の写真ってとても綺麗ですよね。
一眼レフの中では最安ですが、素人目線で考えると、せっかく良いカメラを買ったのだから自分もあんな写真が撮りたいなんて思ってしまいます。
しかし、花火の写真を撮るのは思いの外難しいです。
そして、調べても調べても専門用語が多すぎて、私みたいなカメラ初心者にはよくわかりませんでした。
実際に有名な花火大会に出かけて写真をたくさん撮り、私なりに整理してみたのでご紹介します。
ただ、私のやり方が最良だとも思わないので、一度トライしてみてから、設定や撮り方などは自分でカスタマイズしてみてください。
コンデジだとストックフォトで売れるような綺麗には撮れませんが、フォーカスが雑なのもあって、友達に見せるくらいなら十分な写真が撮れると思います。
それなのに一眼レフでオートで撮ろうとすると、焦点が合わずシャッターが切れない。
残念ながら、一眼レフで花火を撮ろうと思ったら、オートモードは使えません。
花火が上がるまで空は真っ暗なので、焦点が合わせられないのです。
つまり、自分でカメラの設定をいじってから撮る必要があります。
花火を撮るのが難しいと思っている人にとって、おそらくここが一番のポイントかと思います。
私も普段はオートかプログラムオート、たまにF値優先で写真を撮るくらいですので、最初に花火を撮りに行った時はもう必死でした。
しかし逆に、花火を撮るようになってから設定の仕方を覚えたというのもあるので、カメラ初心者こそチャレンジしてみても良いのかとも思っています。
もうお分かりかと思いますが、花火を撮る時はフルマニュアルモード&手動フォーカスで撮ります。
多くの花火は空が少し明るい段階から始まるので、空が暗くなるについてれ、撮りながら微調整が必要です。
なので、カメラの設定を少し理解しておく必要があります。
上級者から見ると間違っているかもしれませんが、今回は初心者の方向けになるべく簡単に設定項目をご紹介します。
カメラの設定に使うのは3つの項目です。
F値
→ 数値が低いほど明るい
ISO
→ 数値が高いほど明るい
シャッタースピード
→長いほど明るいが、ブレやすくなる
この3つを組み合わせて調整しつつ、良い感じの明るさで撮る必要があります。
ちなみに、三脚はあった方が良いですが、無くてもシャッタースピードが早ければ大丈夫です。
私も一番売れているこの花火の写真は手持ちで撮ったものですし。
ちなみに上の写真を撮った時の設定は、
F値 5.6
ISO 400
シャッター 1秒
という設定です。
しかし、シャッタースピードが1秒だと、かなり気を使って動かないようにしないと確実にブレます。
この写真も、座った状態で足の上にカメラを置いて、手と足で固定しながら撮った記憶があります。
この辺は慣れと運もあります。
三脚がある時もだいたい一緒です。
一つ違うのは、シャッタースピードを遅くできるので、設定によっては花火が上がっていく時の炎から、落ちていくまでの流れを撮ることができます。
シャッタースピードを遅くする際には、明るくなり過ぎないようにISOを下げたり、F値を上げたりする必要があります。
花火の全体像を遠くから撮ったりする場合は、やはり三脚を使ってシャッタースピードを長めに取った方が綺麗にとれますね。
ちなみに、この写真の設定は
F値 5.6
ISO 200
シャッター 1秒
で、三脚+リモートシャッターを使っています。
設定は上記でご紹介をしたような感じかと思いますが、花火の写真を撮るにはやはり多少経験と慣れがいります。
花火会場に着いて場所を取ったら、まずはマニュアルでフォーカスを合わせるところからです。
最初の方の打上発数が少ない段階で撮って、確認して、微修正というのを何度か繰り返し、フォーカスが決まったら、カメラの設定をしていきます。
この時に、ズームの幅を決めておかないと、後でまたフォーカスを調整する必要があるので要注意です。
カメラの設定も、空の明るさに合わせて少しずつ感度を上げていく必要があるので、途中でこまめに見直しがいります。
そして、ここまでやっても百枚のうち数枚良い写真があれば良い方。
プロのカメラマンでも何百枚も撮って、その中で良い写真があればラッキーという感じみたいなので、素人の私たちはそれ以下でもおかしくないですね。
なので、個人的にはカメラに夢中になるよりも、一度設定をしたら、あとは上を見ながら適当にシャッターを押して、良い写真があればラッキーくらいの感じがちょうど良いと思っています。
せっかくの花火大会ですから、その場の雰囲気を楽しみつつ、綺麗な写真はオマケくらいで良いのかもしれませんね。
そんな心構えでいると、意外と良い写真が撮れたりするものです。
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