本業が忙しく、気が付けば2月になっていました。
確定申告に向けてそろそろ準備しなければいけない時期ですね。
私の写真の所得では確定申告は不要ですが、他の所得があったりふるさと納税をしていることもあり、毎年確定申告をしています。
昨年も白色申告をしているため、税務署から今年も確定申告をするようにハガキが届きました。
ストックフォト等の副業で収入がある方は、収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。毎年3月15日までに申告書を作成して提出しなければいけません。
年間20万円というと月に2万円近く稼がなければいけないので、私にとってはまだまだ遠い目標ですが今後確定申告が必要になる方もいらっしゃるかと思うので、少し参考までに記事を残しておこうと思います。
尚、税制は毎年変わっている上に、個人の判断が大きく介入する部分もあり、私の記載している内容についてはあくまでも個人的な見解ですので、参考程度にお考え下さい。
(何らか不利益があったとしても、一切責任は負えません)
ストックフォトの確定申告に必要な情報
白色申告は青色申告と比べて必要な書類や事前登録等は不要ですが、その分控除額が少なく、簡易版の確定申告のイメージです。
とは言え、やはり必要な書類もあるので、簡単にまとめておきます。
ストックフォトでの収益は返品等のリスクが無いため、売れた瞬間に収益になります。
そのため、各社の毎月の成果を取りまとめて、売上明細として残しておく必要があります。
これは現時点では提出は求められていないはずですが、保管義務があるのでうっかり破棄てしまったりしたりしないようにしましょう。
フォーマットなどには指定は無く、Excelなどで簡単に表でまとめておけば良いと考えています。
念のため、各社からCSV形式でダウンロードした1年分の取引明細も念のため保管しておくとより良いですね。
経費について、どの程度まで経費として認められるかというところは、税務署の担当者によってもかなり解釈が分かれる部分もあります。
ただ、適切な解釈に従って計上する分には何も問題がありませんので、かかった経費をきちんと自分なりに取りまとめて記載しておいて、税務署から訂正するように言われたら真摯に対応すれば良いと思います。
ちなみに、ストックフォトをやっているとかかる経費には以下のようなものが考えられます。
・カメラ本体+レンズの購入代金
→これは単品で10万円を超えるようなものは一括で全部経費にはできず、使用可能期間に渡って按分が必要になります。詳しくは税務署のタックスアンサーなどをご覧ください。
・撮影のための器具(三脚やレリーズなど)
・モデルなどに依頼をした場合は、支払った報酬
→できれば領収書などを用意しておいた方が安全です。
・撮影のための旅行に使った旅費
→日付や撮影内容などのメモがあるとより安心です。
・事業所家賃
→多くの人が自宅を事業所として使用されていると思います。家賃の何割を事務所とするかは個人的な解釈が入る部分ですし、間取りなどによっても異なるのですが、間取り図などを元に、「事業用に使っている部分がここで、その面積の比率で家賃の〇〇%を経費にしています。」という考え方が一般的な気がします。(基本的には家賃の50%を超えることは無いと思います)
ちなみにこの考え方は持ち家でも同じですが、持ち家は資産として計上する額や、固定資産税等の取扱いもあるので、自分が家を買ったら調べようと思います。
・携帯電話の料金
→基本的には家賃と同じ考え方で、事業用に使用した割合を出すのがベターです。
・外注さんに作業を依頼している場合、外注費
→実際に支払った金額が経費になります。これは家族でも同じ考え方ができそうです。いつ、何の作業にいくら支払ったかを残しておくと良いと思います。できれば支払の確認できるもの(振込の明細など)もあると安心です。
他にも事業に使う雑費(文房具や書籍など)も経費計上することができますので、それぞれ領収書を残しておきましょう。
ちなみに、数年前から経費の項目・取引の年月日・仕入先・金額などは帳簿に記録して保存しておく必要があります。
これも今のところ特に指定フォーマットなどもなく、必要項目の支持もないので売上と同じようにExcelの簡単な一覧表で大丈夫です。
上に書いた情報はあくまでも事業に必要な書類です。
私のように会社員の方は上のものに加えて源泉徴収票が必ず必要ですし、ふるさと納税分を自分で確定申告する方は、各地方自治体から送られてくる寄付金の証明書も必須になります。
確定申告と言うとめんどくさいイメージを持つ人も多いと思いますが、上の必要書類さえ揃えばあとはサイト上の指示に従ってWeb上で入力していくだけなので、意外と簡単です。
https://www.keisan.nta.go.jp/h29/ta_top.htm#bsctrl
白色申告の方は以下の書類を用意して↑のサイト上で入力をしましょう。
・源泉徴収票
・売上と経費の明細Excel(あらかじめ作成しておくと楽です)
・寄付金明細
サイトから申告書と収支内訳表と入力が終わると還付金額や納付金額が出るので、それを印刷して税務署に提出しましょう。
ちなみに、わからないことは税務署職員に聞けば教えてくれます。(彼らは税金をちゃんと取るのが仕事なので基本的には納税者に有利な情報を自分から言うことはないと思いますが)
ストックフォトを事業と考えて続けている人でも、月に数万円を稼げている人は少数派だと思います。
とすると、サラリーマンでストックフォトをやっている方は、家賃のみを経費に計上するだけで赤字になり、還付を受けられる可能性が高いです。
本当は家賃や人件費もカバーできるほどの利益を出すために頑張っているのですが、やはりそんなに簡単に利益が出る事業ではないので、そこを理解してもらった上で、きちんと受けるべき還付は受けたいなぁと思っています。
最後にメモですが、確定申告をする際にストックフォトの収益を事業所得にしていて、赤字にしていたりすると、税務署の方に事業として認めないと言われる可能性もあるかと思います。
その際は、事業所得ではなく雑所得などに修正するしかないと思っています。
(雑所得は必要経費として計上できるものが事業よりも制限されますし、損益通算ができないので、基本的に還付という考え方はありません。)
ただ、売上の金額は事業か否かの判断には関係無く、継続性や本質によると書いてある本もあります。
その辺はよくわかりませんが、税務署に言われたことには素直に従う方が良いと思います。
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